ハンドクラフトの底なし沼

作った物、作りたい物、果てしなく増殖する道具や材料のこと

100円ショップのレース糸

ここ3年くらい、100円レース糸で思い出したようにバラの立体モチーフを編んでます。リボン状に編んだものを巻くのではなく、円形の土台に花びらを編みつけていく方式で、でもよくあるアイリッシュクロッシェぽい6弁のかっちりした形じゃない物を作りたくて、試行錯誤しました。

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1段3枚の花びらの位置をずらす分量を少し変えて、あまりかっちりならないよう、でも丸くまとまるように、というのを目指しました。なんとかバラっぽくなってきたか。

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白はセリアの20番レース糸、水色はダイソーの20番(だいぶ前に買ってしまいこんでいた物なので現行品ではないかも)、紫はセリアの麻とレーヨンの混紡で合細くらいの夏糸です。セリアのレース糸は固めだけど立体モチーフの形がしっかり出ました。
ダイソーの糸は柔らかくて編みやすいがコシがない。そして編んでは解くを繰り返すと、悲しいくらい毛羽立つ。ダイソー糸は、ラメ入りのも試してみましたが、単色のよりさらにコシがないです。そしてラベルの表示は20番だけど、もっと細く感じました。
こういうものを編むにはセリアの方が向いているかも。
紫のは、レース糸みたいな単色じゃない糸で試してみようってことで編んでみた。が、2号かぎ針でも妙にでかくてしまりがなくて、はっきり言って不細工でした。花びらがぶ厚くなってしまうのがダメなんだろうな。冬物としてモヘアが混ざったような毛糸でふんわり編んだら、でかくてもかわいいかもしれない。

押え金いろいろ

長いこと家庭用ミシンを使ってきましたが、今年になって念願の職業用ミシンを購入しました。
で、せっかく職業用にしたからには、押え金がいろいろ欲しいのです。

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職業用というか工業用押えは結構なお値段がします。家庭用はだいたい1個が数百円ですが、工業用は安いもので1000円前後から、高いと3000円、4000円とか。1つあれば用が足りるというものではないし、少しずつ揃えるしかないか、と思っていたら、アマゾンで激安セットがあるじゃありませんか。ホントになんでもあるな、アマゾン。

マーケットプレイスでいくつかの業者が販売してます。セット内容もいろいろ。商品説明はあんまり詳しく書かれていないので、品番を1つづつ検索して確認し、第一候補になったのは全10点のセット。

  • 段付き押え(1.0mmの左右、1.5mmの左右)4個
  • ジッパー用自由押え 1個
  • コンシールファスナー押え 1個
  • ギャザー押え 1個
  • 三つ巻き押え(1.6mm) 1個
  • テフロン押え 1個
  • マグネット定規 1個

欲しかったのは段付き押えとジッパー用自由押えで、三つ巻き押えとテフロン押えはミシンに付いてたので、本当は必要ない物でした。が、このセット、バラで購入する段付き押え1個とほとんど同じ値段。なぜ安いかというと、輸入物だかららしい。送料込みで1880円、もし失敗しても立ち直れないほどの値段ではない。ダメ元で、注文してみました。

実物が届いて、ミシンに付属していた押えとよーく見比べてみると、表面に多少細かい傷がある。日本製はすみずみまでピカピカに作られてるけど、輸入物は縫い性能に関係ない部分の細かいとこはどうでもいいじゃん、て感じ。傷があると言っても、布に接する面に傷があったり、ネジを止める部分がゆがんだりしてる訳じゃない。

道具を揃えることで製作のテンションを上げるタイプの人にはお勧めできないが、ちゃんと使えりゃいいんだよ、って人には、この安さはありがたいです。

 

自転車の前かごサイズのエコバッグ

先月、スーパーの駐輪場で置き引きに合い、その日に買った食材と共に自作のエコバッグも持って行かれてしまいました。で、そのバッグの代わりとなるものを作りました。

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横28cm、縦37cm、マチ20cm。かなり入ります。
左は中身は空で、手で引っ張って適当に形を整えた状態。右はタオルケット1枚、バスタオル2枚、カーディガン1着、毛糸3玉が入っています。右側にちょっと飛び出ているのは100円ショップの洗えるフエルト60cm角、チェックの布は目隠しとしてバッグに縫い付けてあります。入れ口が巾着になっているトートバッグというのは定番ですが、それの紐を通していない状態です。荷物がさほど多くないときには目隠し布は中に垂らしおくつもりなので紐があると煩わしいし、運ぶときはどうせ自転車のかごに入れてしまうので紐はあえてつけませんでした。

本体布は100円ショップの極厚ツイル、チェックの布はスーパーのハギレ、持ち手は4cm幅のポリプロピレンテープ。テープは洋服屋で開店記念で配ってたショッピングバッグから取りました。0円です。いや、そのバッグ、作りはしっかりしてたんだけど、色柄ともにド派手だし横幅広すぎで使いにくいサイズだったんですよ。でもテープだけはもったいない気がして、チマチマと解体しました。

このところずっとビンボ臭いものばかり縫っていたので、ちょっと気分がやさぐれております。次はまともな材料で、見栄えのするもの(材料よりセンスの問題かもしれないが)を作りたいです。
ハンドクラフト、ハンドメイドといえば何かこう、かわいいとかほっこりとか、とにかく夢と潤いがあるイメージが普通でしょ、と第三者的目線では思うわけです。だがしかし、限りなく材料費を安く上げた実用品が出来上がると、勝った!(って何にだよ)という気分になっている自分がいます。

 

B4とA4の両立

もう一つ、前のブログから持ってきたものです。縦がB4の長辺、横幅はA4の長辺に合わせたサイズのバッグ。

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B4の原稿とかA4コピー用紙の束とかスケッチブックとかを入れることを想定したサイズで、結構大きいです。調子に乗って荷物を入るだけ入れると肩にずっしりきます。
柄布は好き過ぎてなかなかハサミを入れられずにいたのを、思い切って形にしたのに、痛恨のミスを犯してしまった。

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ハートが逆向きだよ……。完成するまで全く気がつかなかったという、粗忽っぷり。この生地の残りはB5くらいの長方形と細長い幅広リボンみたいなのしかありません。それで何か出来ることを考えた結果がこちら。

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A4クリアホルダーサイズの横長バッグで、ボケットとマチの飾り布に使いました。残りはパッチワークにも使えないくらいの細切れだけ。これで心残りはない。

大きなポケット付きA4サイズの縦型トート

A4クリアホルダーがちょうど収まるサイズのA4トートです。出し入れしやすいサブバッグを目指して作りました。

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本体の濃グレー無地は100円ショップのキャンバス地、プリントはスーパーのワゴンのハギレ、持ち手は2cm幅のポリプロピレンのテープです。まともに買ったものは持ち手だけという、びんぼーハンクラ。仕上げのアイロン掛けでうっかりテープに高温アイロンが触れてしまい、変なテカリが出てしまった。
小さいバッグはかわいいが、A4が入らないと実用的じゃない、実用に耐えないバッグは意味がないと思ってしまうのは、きっとオタクの業なのでしょう。柄布の部分はポケットになっていて、A5が入るだけの幅があります。深めなので適当に物を放り込んでも落としにくいと思います。

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内ポケットはスマホが入るサイズのものがひとつ。水色の裏地も100円ショップの物でした。ポケットのプリント地は、今は無き渋谷のマルナンで買ったカットクロスです。表地と裏地は同じくらいの厚さと張りがあるので、接着芯は貼っていません。入れ口だけ、形状安定のためカーテン用の芯を添えて縫いこんでいます。接着芯を使っていないから、洗濯OK。

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このバッグは去年縫ったもので、最近の作ではありません。実は別のブログサービスで作ったハンクラブログに載せていた物です。このブログ、管理画面が使いにく、色々と面倒くさくなり、ずっと放置していました。
雑記ブログをはてなで作ってみたところ、こちらの方がずっと使い勝手がいい! ということで、ハンクラブログもはてなで出直すことにして、書いた記事も引っ越しさせました。

 

100均布でガウチョパンツのような物

本格的に暑くなる前に縫わなくてはと、ちょっと急ぎました。

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現物はもう少し黄色味があるベージュで、綿95% ポリウレタン5%の少しストレッチ性のある生地です。100円ハギレ2枚と、残り物の資材が入った引き出しを漁って発掘した紐が材料という、超節約パンツ。型紙は「ミセスのスタイルブック2009盛夏号」から。

洋裁雑誌はいくつかありますが、「コットンフレンド」はラブリーすぎるし、「レディブティック」は写真の写りなのか生地のせいなのか、どうも見ていてテンションが上がらない。「ミセスのスタイルブック」のさじ加減が一番しっくりくるので、雑誌を購入するときはだいたいコレです。しかし我ながら、材料は平気で100均のハギレを使うくせに、雑誌にごちゃごちゃ言うってなんやねん、という気がしなくもないです。

ウエストを紐でしばる形で、ゴム入りパンツの親戚みたいなヤツなんで、着ていて楽。夏は楽なのが一番ですよね。
普通のゴム入りパンツだとウエスト実寸はヒップよりそこそこ大きくなくては履けませんが、ヨーク部分が開くようになっているおかげで、ウエスト実寸がちょい小さくでき、ウエスト周りのもたつきが少なめになってるところが、このパターンのエラいところではないかと思われます。(ちなみに開きの部分には持ち出しがついているので、中が見えたりする事故は起きません)

実は元の型紙では開きは左脇になっていました。初めて作ったときは型紙通りにしたんですが、これだとはっきり言ってトイレが面倒くさいです。なので前開きに変更しました。でも、見ため的には腰にリボンがひらひらしてる方がかわいいですね。

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ノーカラー、ボタンなしのコート

3月末に放送された「すてきにハンドメイド」を見ていたら、無性に作りたくなりました。テキストはすでに書店にはなく(毎月20日に次号が出る)、電子書籍で購入。で、実際に縫ったのは4月末です。

楽天のポイントがあったからkoboで買ったんですが、Mac版のKoboは雑誌の画面の拡大縮小ができないんでしょうか? 全画面表示にしても紙本の見開きより小さくしか表示されないから、文字が読めないっすよ。仕方ないのでスマホにダウンロードして読みました。当たり前だがAndroid版は拡大はできるものの、画面小さいので煩わしいです。スマホで読むのはやっぱり文字だけの本でないと無理ですね。型紙は、貼り合わせの手間はかかるけど、裏移りがない分、必要な型紙をトレスするのは楽でした。

脱線しましたが、材料はこれだけ。

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生地は100円ショップの1mハギレ3枚です。綿100%のオックスで厚みはあるが割と柔らかめの布。縫ってみたいだけなので、材料費は極力かけない方向で。シーチングで仮縫いしてみるよ的なノリです。テキストには生地の他に必要な材料として、接着テープが記載されていますが、これはポケットを縫い付けるときのしつけの代わりにしているだけなので、無くても大丈夫そう。接着芯の指示は一箇所もありません。これを貼らなくていいというのは、ありがたい。

テキストでは着丈が長く80cm超でしたが、ちょっと長すぎる気がして70cmくらいにカットし、それにあわせてポケット位置も少し上げて型紙を作りました。袖丈も3cm短くしました。すらっとした体型の人なら型紙通りでいいのでしょうか。

脇に切り替えがあって前後の身頃に脇身頃と、全部で身頃は5パーツに分かれています。前身頃と前見返しは同じ型紙で、中表にした前身頃と見返しの間に後と脇の身頃を挟んでおいて前端から裾まで縫い、袖ぐりから手を入れてぐいっとひっくり返す、という縫い方がテキストに示されています(説明下手くそですみません)。縫い代が内側に隠れるので、裏から見てもきれい、ということです。
これを指示通りにやってみましたが、生地が厚かったせいか、角がきれいに出ません。まあ、よく考えてみれば3枚重ねをひっくり返すんだから、オックスでは無理かも。しかたないので、ほどいて一般的なやり方で見返しを付け、前身頃と脇身頃を縫い合わせた縫い代部分に、見返しの端ををまつり付けました。

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写真にすると、妙にシワというかでこぼこが目立つな……。現物はここまでボコボコではないです、と言い訳してみる。白い壁に白っぽい被写体というのもダメポイントなんだろうか。スマホのレンズを通すと歪みもあるし(建具が曲がって写るので分かりやすい)コレジャナイ感があふれた写真であることは確か。縫製も写真の腕もなんとかしたい。

試着してみた感想としては、動きやすくで楽です。縦に切り替えがあるから、そんなにもっさりでもないし、しっかりしたロングカーディガンのような気分で着たいです。本番を縫うことがあったら、ほどほどに張りのある薄めの生地でいきます。シャンブレーやダンガリーあたりだったら、適当にジュアルに着られるでしょうか。テキストには「表布 ポリエステル」としか書いてないのです。そんなんじゃ全然わからないよー。仕方ないとは言え、NHKのテキストは何かにつけ商品名やメーカー名が書かれていないのが、ちょっと面倒です。